2020年上旬、新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大し、日々の生活のあり方は大きく変わりました。あらゆる活動が自粛を余儀なくされたことは言うまでもありません。先の見えない不安、制限された自由。鬱屈としたこの状況に、創作活動の世界もまた、苦しめられました。そんな中、ある大学生の呼びかけが、コロナウイルスに活動を阻まれた200人以上の映像文化に携わる全国の大学生を動かしました。

『突然失礼致します！』

  全国の大学生が外出自粛期間中に1分以内の映像作品を制作。その全作品が集まって1つのオムニバス映画になりました。制限された条件のもとであっても、創造性の自由を諦めません。また、大きな規模で映像作品を合同制作することで、芸術交流が促進され、学生映画が発展することを私たちは期待しています。

  映画というものは元来「光の芸術」と呼ばれています。不安が絶えない今を照らすであろう一筋の光、それらを日本中から集めて完成したこの映画が、映画を愛する多くの人たちにとって一時の安息となることを願います。